創業8周年を迎えました

おかげさまで小倉南区徳力にありますリセッタが8周年を迎えました。

これまで携わっていただいた全ての方に御礼申し上げます。

 

昔話です。

 

 

私の施術者としての経験も16年となりました。何名施術をしたのかはもう分からないです。

この仕事を始めた16年前は北九州に「リラクゼーション」という言葉はありませんでした。私自身も知らなかったくらいです。スポーツトレーナーみたいなものに興味がありましたが、スポーツ選手だけではなく、もっと一般的な人を対象としたいと探していた頃です。学生時代の後輩と本屋に立ち寄った際、ふと後輩が「こういうことですか?」と私に見せた本(学校紹介的な)が運命の始まりです。

 

「そうそう。こういうこと。学校あるんやね。資料をお願い。」面倒見の良い後輩が資料を取り寄せてくれて、さささっと眺めて私は入学します。

 

東京へ行くことが決まり、家族にも「東京へ行くので家を探しに行ってきます」と言い、その時ハマっていた演劇観劇のスケジュールもたくさん詰め込んで家探しへ。慎重に選び小岩という街に決めます。今思えば田舎者が小岩は結構危ないチョイスだった気もしますが(笑)

 

学生生活を謳歌したことのない私は密かに「学生であること」を楽しみにしていました。

毎日学校へ行き、時には友達と食事をし、時には演劇を見よう・・・実際にはすぐに友達ができることはなかったですが、ひとりの時間を楽しんでいました。

 

上京して2カ月目、前職の上司からの電話です。

「東京にいるんだったらさ、手伝ってほしいんだ。バイト代は弾むから」

 

バイト代を弾むと言われ、ホイホイと了解。しかしそれはなんと勤務先は南町田!神奈川県ですよ。学校が終わりすぐに電車に乗って田園都市線の果てまでいく日々が始まります。

しかも私も若かったのでしょうね、新宿も手伝ってと言われ、新宿にもいそいそと出かけておりまして、結局学生生活は慌ただしかったです。

 

学校では筆記テストや実技テストが定期的にあり、全員卒業はできますが厳しめのジャッジを受ける人が多く、今思えばありがたい内容だったと思います。

 

学校を卒業するころにはお手伝いのホイホイバイトもさっぱり辞め、リラクゼーションのお店に入店します。新橋、銀座、新宿、錦糸町、吉祥寺、代官山・・・この頃から、自分で独立することを念頭に働き始めます。治療院にも興味があり、半年ほど接骨院でも働きました。

トータルで6年ほど経験したでしょうか。自分の方向性が決まりだします。

 

 

3年目頃から、時間に余裕ができ勉強を始めます。整体概論の講座にでたり(宇宙の話とかなので全くわかりませんでした!)、5Gタッチといって、お客様を触る時には5gほどの圧しかいらないんだ・・・とか、体の見方とか、ちょっとでも興味があればどれもかじりました。一緒に働く仲間も個性的で、顎関節に妙に執着していたり、揉むのは本当は良くないと言いだしたり、気の流れを整えるとかで施術後に怪しげな呪文を唱えていたり(笑)そういうものを見ていたので、少々の変わった手技に出会っても怪しんでかかるのはやめようと思いました。皆頑張っていたので。

 

ただ、私が最終的に選んだのは「わかりやすいもの」ということでした。

「気持ちが良い」この感覚を練習しようと思いました。これは仕事を始めて8年目くらいの頃で、北九州に帰ってきていました。多くの施術者が「治したい」という感覚でお客様に向き合っていました。私も同じくで、「解剖にはじまり、解剖に終わる」と言われて育ってきたので、お客様の不調原因を取り除くことに執着していました。ですが時代も流れ、「治す」ということは思っていても口にすること、活字にすることもできなくなり疑問を感じ始めます。

 

何の為にやっているのだろうか。

何を提供しようとしているのだろうか。

何がしたいのだろうか。

 

説明ができないものを誤魔化すように説明しても後味が悪く、次回、また次回と期待して来られるお客様に対して申し訳ないと思うことが増えてきました。もちろ同時進行で勉強はするのですが、「治す」ことに疑問を感じてしまいます。

 

そこで「治すのはムリ」という答えが出てきました。

たまには「治った」という感覚にお客様が感じることはあるでしょう。でもそれは施術が合っていたからか、単に治るべく自然治癒が起こったからか、分からないでしょう?

 

そう言いながら、施術の効果というのは「ある」と思っています。

実際自分が受ける立場になると「効果がある」ということに出くわすからです。それでも自分が術者だった場合は違う感覚です。言葉が思いつきませんが、「治す」といのはおこがましいことと思います。

 

リラクゼーション業は違法だという人がいます。

今そのことに言及しませんが、違いがはっきりしていなかったからだと思います。そこで私も術者として悩みましたし、自問する時間がとても長かったです。でも今は「治す」ことから離れ、「癒す」ことに注力しています。

 

「癒す」という分野は「治す」ことよりも視野が広く、誰にでもでき、複雑なこともありません。

ただ本物を目指すなら人間力が問われます。まだ世の中で「癒す」ということのプロは少ないと思いますが、手技だけではなく、コミュニケーションで成立することもありますので、カウンセラーのお仕事に近いかもしれません。今後施術者は技術習得だけでなく、人として問われることになると思います。地味に毎日丁寧に施術に向き合い、お客様に向き合う。プロ集団になれればいいなと思います。

 

お客様におかれましては、ここまで読み進めた方がいらっしゃればお疲れさまでした。

安心していただきたいのは、真剣にこの仕事をやっておりますので、これからも安心してご来店くださいませ。